申し送りで看護師が伝えるべき事項

看護師が申し送りをする際に必要な伝達事項としてまず挙げられるのが、担当の勤務時間帯の患者の状態です。変化が無いことについてはその旨を簡単に伝えます。変化があったことについては誰がいつ、どのように変化したかを伝えます。特に容体についての変化は細かい部分までしっかり伝えていかなければなりません。容体だけではなくメンタル面に変化があった場合はその旨伝えていくことが大切です。

治療や処置に関する時間帯とその内容も大切な申し送り事項です。点滴などを定時以外で交換した場合はその時間帯と量についても伝えていかなければなりません。ドレーンや尿などを破棄した場合も時間と量、性状について引き継いでいきましょう。解熱鎮痛剤や降圧薬、麻薬などの臨時薬は服用の間隔を空けることも重要なので、こういったことも忘れず伝達していかなければなりません。

次の勤務帯に引き継いでお願いしたいこともしっかり伝えていきましょう。患者本人や家族からの依頼、希望、やってもらいたい投薬や処置などは忘れず伝達していかなければなりません。また医師への報告などの必要事項も忘れず申し送りしてください。特に看護記録に残さないような内容については申し送りで伝え忘れるとそれきりになってしまいます。情報の共有が疎かになるとそれが大きな問題に発展する可能性もありますから、ケアレスミスの無いよう努めていくことが大切です。何を伝えるか、不要な情報は何かをよく吟味して申し送りを行っていきましょう。